寸法の許容差は、測定方法と使い道から決める
すべての部位へ同じ誤差を当てると、わずかな差で困る所と、形として許容できる所を区別できません。測り方の誤差と縫製の差も分けます。数値を厳しくすることだけが品質ではありません。
首回りや金具へ通す部分は使えるかに直結しますが、ギャザーのある裾幅は伸ばし方でも値が変わります。平置きの状態、ボタンの開閉、伸ばす力をそろえ、部位ごとの測定図と許容範囲を対応させます。
誰が読んでも同じ場所を測れる指定にする
仕様書は項目を増やすだけでは読みやすくなりません。寸法の始点と終点、表から見た位置、使う材料、縫う順序を混同しない構成が必要です。特に寸法表では、平置きか周囲か、留め具を閉じるか、ゴムを伸ばすかで数値が変わります。
| 項目 | あいまいな例 | 具体化する方向 |
|---|---|---|
| 丈 | 着丈100cm | どの点から裾までかを図示 |
| 幅 | 幅50cm | 平置きか周囲かを明記 |
| 検品 | 誤差は少なく | 部位別の許容範囲と測定方法 |
シャツの身幅を測るとき、脇下直下と裾では違う値になる形があります。測定図に一本の線を描き、その線と寸法表の項目名を対応させれば、別の人へ渡しても比較しやすくなります。許容差も、全箇所へ一律の値を当てはめず用途に合わせて決めます。
品質表示の要否や内容は、商品と販売形態に応じて確認します。寸法表がそろったことと、販売に必要な表示が整ったことは別です。
身体の数値と服の数値は、そのまま置き換えない
身体を一周して測る寸法、服を置いて測る幅、完成した服の周囲寸法は別の数値です。平置きの身幅を二倍にしても、ダーツや立体的な部分を含む服では身体寸法と単純比較できません。どの線を測った値かが分からないまま数字だけを増減しないことが大切です。
| 表示 | 何を測った値か | 使い方 |
|---|---|---|
| ヌード寸法 | 身体の周囲や長さ | 型紙設計の基礎 |
| 平置き身幅 | 服を置いた状態の横幅 | 同じ測り方の参考服と比較 |
| 仕上がり寸法 | 完成品の指定部位 | ゆとりを含めて設計・検品 |
測定時はメジャーを強く食い込ませず、自然な姿勢で測ります。自己流の項目名ではなく、制作側が指定する測定図に合わせてください。
寸法の許容差は、測り方と一組にする
平置きで測るのか、身体に着せるのか、伸ばさず測るのかで数値は変わります。ゴムやニットは、自然に戻した状態と伸ばした状態を別に扱います。測定条件が違うまま数ミリの差を問題にしても、製作精度の評価にはつながりません。
完成後のどの状態で測るか、伸ばして測るか、平置きかを記載します。重要な部位を絞って合意し、許容差内でも着用に困る場合の相談方法を決めます。
関連する公式資料
頭の中の仕様を、伝わる資料へ。
縫製先へ渡す絵型・仕様書を整える
服の絵型や縫製仕様書を制作する候補。工場やパタンナーへ伝える形・寸法・仕様を、資料としてまとめたいときに相談できます。
完成した服や型紙を納品するサービスとは異なります。必要な記載項目、修正範囲、AI・PDFなどの納品形式を確認してください。
仕様書の制作例・料金を見る依頼する内容を文章にまとめたい方へ:相談文を作る
縫製先へ渡す絵型・仕様書を整える
服の絵型や縫製仕様書を制作する候補。工場やパタンナーへ伝える形・寸法・仕様を、資料としてまとめたいときに相談できます。
完成した服や型紙を納品するサービスとは異なります。必要な記載項目、修正範囲、AI・PDFなどの納品形式を確認してください。
仕様書の制作例・料金を見る