車椅子のワンピースは、座面と車輪へ届く布を分ける
長い後ろ裾を座面へ敷き込むと厚みが集まり、外へ出した布が車輪へ近づく場合があります。一般的な長丈をそのまま採用するのは適切とは限りません。
使用する車椅子の姿勢、クッション、足台を合わせて丈を見ます。前の見せたい長さと後ろの必要量を別にし、操作部や回転部へ布が触れない構成を優先します。
座っている時間が長い服は、立ち姿と分けて設計する
座ると前側の布がたまり、後ろ側は引かれやすくなります。背面の硬い留め具や厚い縫い目は、立っていると気にならなくても座面や背もたれとの間に当たります。必要な長さと当たりやすい位置を、座った姿勢で見ます。
着脱の工夫をする場合も、安全性や治療上の機能を服だけで保証することはできません。締め付けや痛みが出る使い方は避け、日常の着替えと動作が無理なく行える範囲で仕様を選びます。
着脱しやすさは、開口と手の動きで変わる
ボタンを大きくしても、付いている場所へ手が届かなければ操作しにくいままです。前から着る、上からかぶる、横から巻くなど、服へ入る経路を先に考えると、留め具の種類を選びやすくなります。
着る人が自分で操作するか、介助する人がいるかでも適する位置が違います。
| 方式 | 使いやすい点 | 比べたい点 |
|---|---|---|
| 前開き | 留め具を見ながら操作できる | 前立ての厚みと重なり |
| 面ファスナー | 位置を合わせて留めやすい | 肌当たり、他の布への引っ掛かり |
| スナップ | 短い動作で着脱できる | 押す力、外す力、付け位置 |
| ゴム・伸縮素材 | 細かな留め具を減らせる | 締め付け、頭や腕を通す余地 |
本人の車椅子と通常の姿勢で写真を撮り、介助や移乗の方法を伝えます。前後丈、開き、ポケットを確認し、機器の安全上の案内を優先します。
イメージから、着られる一着へ。
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