長い腕の袖は、カフスと開き位置も移す
袖先だけを足すと剣ボロやカフスの位置関係が変わり、袖まくりがしにくくなる場合があります。肩の位置が違う服同士では袖丈の数値を直接比較できません。
首から手首までの総長と、肩から袖先までを分けます。腕を曲げて袖が上がる量を見て、普段の腕時計やカフスの締め方も合わせます。
腕が長く、既製シャツの袖が短い場合は、単に一つ上のサイズを選ぶと身幅や首回りが余ることがあります。オーダーでは、今のシャツで合っている部分と、長さが足りない部分を別々に説明します。
腕の測り方は依頼先の採寸表に合わせます。肩から測った値、首の後ろから測った値、シャツそのものの袖丈を同じ名前で記載しないようにしてください。
カフスをどの位置で留めたいかを確認する
| 条件 | 確認する内容 |
|---|---|
| 腕を下ろす | カフスが手首のどこに来るか |
| 肘を曲げる | 袖が引き上がりすぎないか |
| 上着を重ねる | 袖口をどの程度見せたいか |
| 腕時計を着ける | 左右で必要な余裕が違うか |
袖口の長さは、時計やジャケットとの重なりでも好みが変わります。「長め」という表現だけでなく、いつもの着方を伝えると相談しやすくなります。
肩や袖幅を変えすぎないようにする
「腕が長いので大きくしてください」ではなく、「肩と身幅はこのシャツを基準に、袖の長さを調整したい」と頼みます。袖幅もきつい場合は、それを別の希望として書きましょう。
手持ちの生地で縫製を頼むときは、袖を長くした分も含めて型紙を置けるか確認します。型紙作成と縫製を分ける場合は、同じ完成寸法表を両方の担当者へ渡してください。
試着は、片腕だけでなく左右を確認する
日常の癖や時計の使用などで、左右の袖口に違う希望がある場合があります。左右を同じ数値にするかどうかは自己判断せず、測った情報をそのまま伝えます。
最終確認では、腕を伸ばした姿だけでなく、机に手を置いた姿勢でも見ましょう。完成した寸法を残してもらえば、次に同じシャツを頼むときに、どの長さがよかったかを具体的に伝えられます。
長さを変える位置で、服の見え方が変わる
丈を足す・詰める操作は、裾で行う場合と途中で行う場合で結果が違います。途中にタック、ダーツ、肘の曲がり、膝の絞り、ウエスト切り替えがある服では、その位置も身体に合っている必要があります。完成丈だけが同じでも、着心地と比率は同じになりません。
| 変更したいこと | 残したい位置 | 起こりやすいずれ |
|---|---|---|
| 袖を長くする | 肘・袖口の形 | 袖口側だけが間延びする |
| 胴を短くする | 胸・腰の切り替え | 裾だけ詰めても腰位置が低い |
| パンツを短くする | 膝から裾への絞り | 裾幅やシルエットが変わる |
長袖を4cm延ばす例でも、肘位置は合っているなら肘より下を中心に検討できます。肘位置も低い・高いなら、上腕側と前腕側を分けます。このように「最終的に何cm」だけでなく、「今のどこは合っているか」が補正を絞る材料になります。
実際の切り開き位置や補正量は型紙構造によります。数字の例をそのまま裁断指示として使わないでください。
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