スリットは、歩いたときに開く量で考える

スリットを長くすれば脚は動かしやすくなりますが、作業中に覆えない面積も増えます。前中央、横、重ね合わせのある形では開き方が違うため、座る姿勢を含む用途で選びます。裾幅を広げる案とスリットを加える案も同じではありません。

切れ止まりには力が集中するため、見た目の切り込み長さだけでなく補強方法が重要です。引っ張られて切れ止まりが開くなら、補強を増やす前に身幅や位置の不足を見直します。

立った姿で合っていても、座ったときに不足する部分がある

座る・しゃがむ動作では、腰から臀部、太ももにかけての布の使われ方が変わります。ウエストの一周だけを合わせても、前後の股上の配分やヒップの立体量が合わなければ、腰が引かれたり前が余ったりします。ウエストをどの高さで着る服かも先に分けます。

困り方見たい状態候補となる箇所
座ると後ろが下がる座位の後ろウエスト後股上・ヒップの立体
太ももだけ張る前・横・股下わたりと脚の向き
腰の後ろに布が余る立位と座位の差前後の配分・腰位置

椅子に座る仕事用パンツなら、立ち姿の横写真に加え、普段の椅子に座った側面が役立ちます。ウエストが苦しいのか、臀部に食い込むのか、膝を曲げにくいのかを分ければ、全部を太くする以外の案を比較できます。

張っている箇所と、引かれた結果としてしわが出ている箇所は一致しない場合があります。しわのある線だけを切り広げるような判断は避けます。

制服は、見た目と業務の動作を一緒に設計する

接客で立つだけの服と、かがむ、腕を伸ばす、道具を持つ服では必要なゆとりが違います。ポケットの量や袖の長さ、前に垂れる飾りも、仕事の邪魔にならないかを基準に考えます。安全用の作業服に必要な性能は、一般のオーダー服と分けて扱います。

業務上の条件候補になる仕様比べたい負担
頻繁に洗う扱いやすい素材、外せる装飾縮み、乾き、アイロン
複数人で使う調整幅、個人別サイズ見た目の統一と着心地
道具を入れる用途別ポケット、補強重さと引っ掛かり
後で追加する確定型紙、材料の記録同じ色や素材の再入手

前・脇・重ねる形の候補を比較します。開き止まりの補強とポケット位置、作業中の引っ掛かりを確認します。

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