試作の手加減を、生産用の指示に置き換える
試作担当が現物を見ながら調整した数ミリの位置は、型紙や仕様書へ戻さなければ次の制作で再現されません。完成見本に合わせて型紙、寸法表、副資材一覧を更新することが小ロットへ進む前の作業です。
一着なら手でできる処理が、複数着では大きな負担になる場合があります。残したい外観を守りながら、工程順や補強の方法を標準化することでばらつきを抑えます。
試作品で何を決めるかを絞ると、作り直しを減らせる
仮縫いはサイズと立体、材料の試作は縫い目や風合い、完成サンプルは全体の仕様というように、確認対象を分けられます。一つの見本ですべてを確認できるとは限りません。
別素材のトワルで色や光沢まで判断したり、画面上の3Dだけで肌当たりを決めたりしないことが大切です。
| 見本 | 確認しやすいこと | 残る課題 |
|---|---|---|
| トワル | 寸法・切り替え・立体 | 本番材料の重さや光沢 |
| 部分見本 | 留め具・縫い目・重なり | 全身の着用感 |
| 完成サンプル | 全体の仕様と使い勝手 | 複数生産時のばらつき |
修正内容は試作品に印を付けて終わらせず、次に使う型紙と仕様へ反映します。見本だけ直っていてデータが古いままだと再注文で元へ戻ることがあります。
売るための一型目は、完成品と再制作資料を残す
見栄えのする一着だけでは、同じ形を追加制作する条件がそろいません。確定した型紙、寸法表、材料表、縫い方、承認したサンプルを対応させます。写真撮影用の試作品と、量産の基準になるサンプルは目的が違います。
| 段階 | 主に判断すること | 次へ残す物 |
|---|---|---|
| デザイン検討 | 形と素材の方向性 | 正面・背面と未確定点 |
| 初回試作 | 立体、着用感、作りやすさ | 修正点と元の版 |
| 修正サンプル | 変更が解決したか | 最終型紙と寸法表 |
| 追加制作 | 同じ品質で作れるか | 基準品、材料・検品の記録 |
確定サンプル、サイズ表、材料表、検品方法をそろえます。試作だけの処理と生産仕様の違いを一覧にします。
最初の一型を、確かめられる形に。
ブランドの型紙・仕様書・試作を相談する
パターン、縫製仕様書、サンプルなど、ブランドの試作に必要な技術工程を扱う候補。工程ごとに分けるか、まとめて依頼するかを相談できます。
量産そのものを受注するサービスではありません。試作後に渡す資料、修正回数、型紙の利用条件まで確認して依頼してください。
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