一部の型紙でも、接続先の情報が必要

袖、衿、ポケットなどは単独の形だけで成立せず、身頃のどの線へ、どの向きで付くかが関係します。外から見た寸法が近くても、縫い合わせる線や前後のバランスが違えば、そのまま接続できません。

袖だけを頼むなら、身頃の袖ぐりの出来上がり線と合印、希望する袖幅と動作が基準になります。完成服の一周の長さだけでなく、前後の曲線が分かる資料があると、接続する形を具体的に設計できます。

入れたい物の寸法と重さから、ポケットを設計する

ポケットは深ければ使いやすいとは限りません。口が狭いと手や物が通らず、深すぎると底へ指が届きません。薄い服へ重い物を入れると、ポケットだけでなく周りのシルエットも引かれます。外から見える形と、内側の袋布の支え方を分けて考えます。

要素具体的に決めること使い勝手への影響
口幅手と収納物が通る幅出し入れのしやすさ
深さ落ちにくく取り出せる位置座ったときの干渉
支え方縫い目・腰・裏側への固定重みで垂れにくいか

スマートフォンを入れる例では、ケース込みで測ります。胸ポケットへ入れるのか脇ポケットへ入れるのかでも必要な向きが違います。紙の型を当てて、座る、腕を振る、取り出す動作を試すと、見た目だけでは決めにくい位置を絞れます。

完成品への追加は、裏地や脇をほどく必要がある場合があります。縫い目の外側へ付けるパッチポケットと、内側へ隠すポケットでは作業量が異なります。

縫い合わせる長さは、出来上がり線で照合する

型紙の外周が裁断線なのか、縫う位置を示す出来上がり線なのかによって、同じ「幅」の意味が変わります。曲線を縫う場所では、縫い代の外周長と縫い合わせる線の長さも一致しません。合印とパーツ名は、前後や左右を取り違えないための情報です。

表記役割欠けると困ること
出来上がり線縫う位置と仕上がりの基準縫い合わせの長さが不明
裁断線・縫い代切る位置大きさを間違えて切る
地の目・裁断枚数布の向きと数量左右・枚数がそろわない

前身頃を「二枚」と指定しても、左右を鏡写しで二枚切るのか、左右非対称の別型があるのかで結果は変わります。裏地や芯用の型が別なら、表地の枚数と混ぜずに一覧化します。型紙の線だけではなく、材料ごとの部品表までそろうと判断できます。

袖山のいせなど、意図して縫い合わせる線の長さを変える設計もあります。差があるという理由だけで、無断で同じ長さへ削らないようにします。

線の長さは「縫う位置」で合わせる

縫い代を含む外側の線同士を比べても、縫い合う長さが同じかは分かりません。曲線では、出来上がり線から外へ離した裁断線の長さが変わります。袖と身頃などは、合印で分けた区間と、いせ込みやギャザーの指定を含めて評価します。

数値を同じにすること自体が正解ではありません。袖山に意図したいせがある型紙を、身頃と同じ長さになるまで削ると形を崩すことがあります。合わせるのは裁断線の総周長ではなく、どの区間をどう縫う設計になっているかです。

元の型紙か実物を渡し、どちらの線を縫い合わせるかを示します。部分だけ直す予定でも相手側の修正が必要になる可能性と、その追加範囲を相談します。

縫う前の設計を、パタンナーに。

新しい型紙・補正・サイズ展開を相談する

型紙の新規作成や修正、サイズ展開を扱う候補。自分で縫う場合や別の縫製担当へ渡す場合に、必要なパーツと納品形式を相談できます。

型紙の作成と、縫い上がった服の納品は別です。紙・PDF・DXFなどの形式、縫い代、出力費、修正の範囲を確かめてください。

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