左右非対称は、片側を裏返す裁断では作れない
左右で形や装飾が違う服では、対称の服のように一つの型を反転して使えない場合があります。着用者から見た右左を基準にし、表面を上にして切るのか、裏面へ置くのかまでそろえます。
右肩だけに飾りがある衣装なら、前身頃、後身頃、見返し、裏地の左右がすべて対応している必要があります。装飾の図だけ正しくても、裏地が逆になると組み立てられません。材料ごとに左右一枚ずつの一覧を作ると整理できます。
縫い合わせる長さは、出来上がり線で照合する
型紙の外周が裁断線なのか、縫う位置を示す出来上がり線なのかによって、同じ「幅」の意味が変わります。曲線を縫う場所では、縫い代の外周長と縫い合わせる線の長さも一致しません。合印とパーツ名は、前後や左右を取り違えないための情報です。
| 表記 | 役割 | 欠けると困ること |
|---|---|---|
| 出来上がり線 | 縫う位置と仕上がりの基準 | 縫い合わせの長さが不明 |
| 裁断線・縫い代 | 切る位置 | 大きさを間違えて切る |
| 地の目・裁断枚数 | 布の向きと数量 | 左右・枚数がそろわない |
前身頃を「二枚」と指定しても、左右を鏡写しで二枚切るのか、左右非対称の別型があるのかで結果は変わります。裏地や芯用の型が別なら、表地の枚数と混ぜずに一覧化します。型紙の線だけではなく、材料ごとの部品表までそろうと判断できます。
袖山のいせなど、意図して縫い合わせる線の長さを変える設計もあります。差があるという理由だけで、無断で同じ長さへ削らないようにします。
原型・デザイン型紙・裁断用型紙を区別する
原型は体の形を基にデザインへ展開するための土台です。そのまま希望のワンピースやジャケットを縫える型紙とは限りません。
デザイン型紙は襟や袖、ゆとりなどを組み込んだもの、裁断に使う型紙は縫い代や裁断枚数まで決めたものとして、何を受け取るかを区別します。
| 型紙の状態 | できること | 残る作業 |
|---|---|---|
| 身体に合わせた原型 | 別のデザインへ展開する | 服種の設計、ゆとり、袖・襟などの作成 |
| 縫い代なしのデザイン型紙 | 出来上がり線で形を見る | 縫い方に合う縫い代を加える |
| 裁断指示付きの型紙 | 各パーツを裁断へ進める | 材料の準備と縫製 |
| 試着補正を反映した最終版 | 同じ条件で再制作する | 素材や着用条件が変わる場合の見直し |
正面・背面の図へ左右を記入し、柄や毛並みの向きも合わせます。必要枚数と裏返すパーツを一覧化して、裁断時の取り違えを防ぎます。
縫う前の設計を、パタンナーに。
新しい型紙・補正・サイズ展開を相談する
型紙の新規作成や修正、サイズ展開を扱う候補。自分で縫う場合や別の縫製担当へ渡す場合に、必要なパーツと納品形式を相談できます。
型紙の作成と、縫い上がった服の納品は別です。紙・PDF・DXFなどの形式、縫い代、出力費、修正の範囲を確かめてください。
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