実寸確認には、長さの異なる基準を残す
短い確認線だけでは見つけにくい誤差もあるため、型紙の大きな部位の寸法と合わせて照合すると判断しやすくなります。縦横の方向も別に見る必要があります。線の太さのどこを測るかもそろえます。
確認線は合うのに着丈が合わない場合、単なる出力倍率ではなく、型紙本体の寸法や測定位置が違う可能性があります。データ上の寸法、印刷した寸法、指定寸法を三つに分けると、直すべき段階が明確になります。
最初に一枚だけ出し、縦横の基準を測る
実寸で作られたPDFでも、印刷側の「用紙に合わせる」などの設定で縮小される場合があります。ファイルが小さいのか、出力時に小さくなったのかを分けるため、全ページを出す前に基準線のある一枚を印刷します。横だけでなく縦の寸法も測ります。
| 結果 | 考えられる範囲 | 次の切り分け |
|---|---|---|
| 縦横が同じ割合で小さい | 印刷倍率・データの尺度 | 実際のサイズ設定で再出力 |
| 片方向だけ合わない | 画像の変形・取り込み誤差 | 元データの縦横基準を見る |
| 寸法は合うが線が欠ける | 印刷範囲・余白 | 分割と用紙サイズを確認 |
100mmの確認線が97mmなら、3%小さく出ています。まず印刷設定を直し、設定で解決しない場合に元データを調べます。
単に103%へ拡大すると必ず正しくなるわけではなく、97mmを100mmへ合わせる倍率は100÷97で約103.09%です。原因が不明なまま全体へ補正を重ねないようにします。
Adobeの案内では、実際のサイズ・用紙に合わせた拡縮・大判の分割印刷を区別しています。アプリごとに名称が異なるため、表示された倍率と実測の両方を使います。
線が合わないときは、紙の端より基準線を優先する
分割された型紙では、用紙の端、印刷できる範囲、重ねるための貼りしろが別々にあります。紙の端を合わせても基準線がずれているなら、そのまま貼り進めないほうがよい状態です。まず隣り合う二枚だけで、縦横の基準と縮尺を確かめます。
| ずれ方 | 見分け方 | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 全ページで少しずつずれる | 各ページの確認線も短い | 倍率を統一して再出力 |
| 一枚だけずれる | 隣のページは合う | 該当ページの向き・設定を確認 |
| 端の線だけ欠ける | 中央の寸法は合う | 余白・貼りしろを含む形式へ |
A0の一枚物をA4一枚へ「合わせて」印刷すれば、図は収まっても実寸型紙にはなりません。大判PDFを分割する方式と、最初からA4へ割り付けたPDFを一枚ずつ印刷する方式を区別します。
後者へさらに分割設定を重ねると、意図しない出力になる場合があります。
コンビニの機種や印刷方法によって対応形式や余白は違います。大量印刷前に一枚で確認し、利用する印刷サービスの最新仕様を優先します。
実寸はファイルと出力の二段階で見る
ファイル内の寸法が正しくても、印刷時に「用紙に合わせる」を選ぶと縮むことがあります。例えば確認線がデータでは100mm、紙では97mmなら、出力は3%小さくなっています。この紙を使って型紙を修正する前に、印刷倍率と余白設定を切り分けます。
100÷97×100=約103.09%という補正倍率は計算できますが、最初からこの倍率で全ページを補正するのは勧めません。
縦横でずれが違うスキャンや、ページごとに縮尺が違うデータには一律の倍率が効かないからです。まず基準線を縦横に測り、元データと印刷設定のどちらに原因があるかを判別します。
縦横の基準寸法と、服の主要パーツの寸法を示します。縮尺が全体に違うのか一部だけゆがむのかを記録し、単位と出力設定から切り分けます。
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