版名は、最新という言葉だけに頼らない

「最終」「最終2」「本当の最終」という名前が増えると、どれを使うべきか分かりにくくなります。版番号と日付、変更した箇所を対応させ、今回使う一式を一つにまとめるほうが明確です。

袖丈を直した版なら、変更一覧へ対象パーツと新しい値を残します。古い型は比較用の別フォルダーへ分け、裁断用の一式へ混ぜません。部分差し替えを行った場合は、受取側でも同じ版がそろっているかを照合します。

実寸はファイルと出力の二段階で見る

ファイル内の寸法が正しくても、印刷時に「用紙に合わせる」を選ぶと縮むことがあります。例えば確認線がデータでは100mm、紙では97mmなら、出力は3%小さくなっています。この紙を使って型紙を修正する前に、印刷倍率と余白設定を切り分けます。

100÷97×100=約103.09%という補正倍率は計算できますが、最初からこの倍率で全ページを補正するのは勧めません。

縦横でずれが違うスキャンや、ページごとに縮尺が違うデータには一律の倍率が効かないからです。まず基準線を縦横に測り、元データと印刷設定のどちらに原因があるかを判別します。

PDF・編集データ・紙は、用途が違う

PDFは閲覧や印刷のための受け渡しに向きますが、線の中身が編集可能とは限りません。スキャン画像を入れたPDFと、線として作成したデータでは、修正に必要な作業が異なります。

CADのDXFも、受け取るソフトによって線や合印の解釈が異なる場合があるため、拡張子だけで互換性を判断しません。

形式主な用途受け取り後に見る点
実寸PDF原寸で印刷して裁断に使う基準線、紙サイズ、欠け
A4分割PDF家庭用プリンターで貼り合わせるページ番号、重なり、位置合わせ
DXFなどのCADデータ対応ソフトで修正・展開する単位、線の種類、ノッチ、パーツ名
紙の型紙パソコンなしで裁断へ渡す全パーツ、縫い代、折り癖と欠損

差し替えるパーツとそのまま使うパーツを一覧にしてもらいます。旧版は別フォルダーへ移し、制作担当全員に今回使う版を共有します。

紙の型紙を、扱いやすいデータへ。

紙型紙のCAD化・サイズ変更を相談する

手元の紙型紙をCADデータへ移したり、サイズ展開や寸法変更を頼んだりする候補。使うデータ形式と作業範囲を分けて見積もりを相談できます。

データ化だけで型紙の形が正しく補正されるわけではありません。基準寸法、単位、CADの互換性、出力する線の種類を確認してください。

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データ化だけで型紙の形が正しく補正されるわけではありません。基準寸法、単位、CADの互換性、出力する線の種類を確認してください。

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