楽器ケースの外カバーは、既存の持ち手を使える位置にする
全体寸法が合っても、金具やストラップ接続を塞ぐとケースを安全に持てない場合があります。突起のある形は単純な長方形では表せません。
実物の写真と寸法で開口を対応させます。外カバーをケース本体の強度や防水性能の代わりにせず、元の持ち運び方法を妨げない構成を選びます。
外から測った大きさと、入る大きさを分ける
袋物では、口幅、底幅、マチ、内側の高さが別の寸法になります。厚い芯や裏地、ファスナーの取り付け幅も収納空間へ影響します。持ち手や肩ひもの長さは、平らに測った長さと、持ったときの下がり具合を分けます。
| 寸法 | 何を表すか | 使い方 |
|---|---|---|
| 口幅 | 開口部の横幅 | 物を通せるか |
| 底幅・マチ | 底面の大きさ | 箱や弁当の収まり |
| 内側の高さ | 中で使える縦寸法 | 口を閉じられるか |
幅20cm・奥行き12cmの箱を入れたい場合、「横20cmの袋」だけでは仕様は決まりません。底の寸法と、口へ通すための余裕、閉じ方を一緒に考えます。紙で箱と袋の形を作ると、平らな寸法表では気付かない出し入れの難しさが見えます。
厚手の布や補強を付けただけで耐荷重を保証することはできません。実際に入れる物と使い方に合わせ、持ち手の接合部も含めて判断します。
縫える厚みは、一枚の布ではなく最も厚い交点で見る
厚い物の縫製では、脇と裾が交わる場所、持ち手の付け根、折り返しや芯材が重なる場所が難しくなります。同じ素材でも重なり方が違えば、針が通るか、送れるか、仕上がりが均一かは変わります。生地一枚を縫った見本だけでは判断しきれません。
| 重なる場所 | 増える物 | 比較する方法 |
|---|---|---|
| 裾と脇の交点 | 三つ折りと縫い代 | 同じ層数の見本 |
| 持ち手の根元 | 本体・持ち手・芯 | 引かれる方向も見る |
| 金具周辺 | 補強布・金具の厚み | 押えが入る余地を見る |
バッグなら、表地二枚だけの縫い目ではなく、持ち手を折って本体と芯へ重ねた状態の試し縫いが役立ちます。厚すぎる場合は、素材を薄くするだけでなく、縫い代の集中をずらす、持ち手の素材を変えるといった構造の比較ができます。
「家庭用」「職業用」という名称だけで、希望の材料を安全に縫えるとは決まりません。実際の機種、針・糸・押え、重なりの条件を確認します。
丈夫さは、布だけでなく接続部で決まる
厚い布を使っても、持ち手の付け根や底の縫い目へ負荷が集中すればそこが弱点になります。糸、縫い方、補強、金具を組み合わせて考えます。普段運ぶ物を想定した構成にすることが、厚さだけを増すより合理的です。
ラミネート生地など水を通しにくい表面でも、針穴やファスナーから水が入る場合があります。一般の縫製バッグを、防水試験を受けた保護用品と同じようには扱いません。必要な保護性能がある場合は、それに適した製品や試験条件を別に確認します。
ケースの全方向写真と寸法を渡します。荷重を支える部品をカバーで代用せず、開閉・背負いベルト・通気の条件を確認します。
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