大きくしたい部位がどこかで作業が変わる
全部が小さい場合と、胸だけ、腕だけ、丈だけが合わない場合では、必要な補正が違います。全体を一律に拡大すると、もともと合っていた衿や肩まで変わってしまいます。まず残したい部位と変える部位を分けます。
肩は合うが腰回りだけきついワンピースなら、胴全体を広げる案より、腰の立体や切り替えを調整する案を比較できます。サイズ記号を一段上げることが目的ではなく、具体的な着用上の問題を解くことが目的です。
型紙を大きくしたいときは、まず何が合わないかを部位ごとに書き出します。胸だけきついのに首回りや肩まで広げたいわけではない、という場合もあるためです。
元の型紙で作った服があれば、正面・横・背面の写真と、困る動作を資料にします。「腕を前に出すと背中がつっぱる」「座ると前側のウエストが食い込む」など、静止した見た目以外の情報も役立ちます。
まだ縫っていない場合は、元の寸法表と自分の寸法を分けて渡してください。
三つの依頼を混同しない
| やりたいこと | 相談時の伝え方 |
|---|---|
| 別サイズの型紙を作りたい | 基準サイズと変更先サイズを示す |
| 一部分だけ合わない | 残す場所と変える場所を指定する |
| 身長に合わせたい | 総丈だけでなく切り替え位置も相談する |

コピー機やPDFの印刷倍率を変えると、服の幅だけでなく、首回りやパーツの細部もまとめて変わります。狙った部位だけを変えたい場合の代わりにはしないでください。実際の補正方法は、元の型紙と試着状態を見て判断してもらいます。
変更しない部分も書いておく
補正の依頼では、きつい場所の説明に集中しがちですが、「衿の形は気に入っている」「袖丈は今のままでよい」といった固定条件も重要です。仕上がりの優先順位を、合うこと・形を残すこと・元の縫い方を使えることに分けて伝えましょう。
型紙のデータ化と補正は同じ作業ではありません。紙をデータにするサービスへ相談する場合も、線をそのまま取り込むのか、形を変更するのかを分けて確認します。
受け取った後は、最新版だけで裁断する
補正済みの身頃と旧版の袖を混ぜないように、変更対象のパーツ一覧を受け取ります。紙には版名、データには日付を付け、変更していないパーツも今回使う組み合わせが分かる状態にしておきます。
本番用の大切な生地を切る前に、試し縫いで確認する工程を設けるかも相談してください。補正して納品されたことだけを理由に、自分が希望した動きや着心地まで確定したと考えないことが大切です。
サイズを増やす前に、基準となる一着を確定する
服のサイズ展開は、型紙をコピー機で同じ割合に拡大することとは違います。胸囲、肩幅、袖丈などの増やし方は同率ではなく、デザインと対象のサイズ表に合わせて決めます。基準型に不具合があると、その問題まで他のサイズへ引き継ぎやすくなります。
| 作業 | 目的 | 先に必要なもの |
|---|---|---|
| 部分補正 | 特定の人や一部位へ合わせる | 合わない場所と着用状態 |
| サイズ展開 | 同じデザインを複数サイズにする | 基準型とサイズ表 |
| 別の体型設計 | 対象の体型を変える | 新しい基準寸法と試着 |
身幅を4cm増やしたいからといって、袖丈や衿の高さまで同じ割合で増やす必要はありません。まず部位ごとの仕上がり寸法を並べ、どこは変え、どこは据え置くかを決めます。基準サイズと両端のサイズで形を比べる考え方が役立ちます。
S・M・Lという記号だけでは寸法は確定しません。別ブランドの表や別年齢の子ども服の表を、同じ基準と決めつけないでください。
縫う前の設計を、パタンナーに。
新しい型紙・補正・サイズ展開を相談する
型紙の新規作成や修正、サイズ展開を扱う候補。自分で縫う場合や別の縫製担当へ渡す場合に、必要なパーツと納品形式を相談できます。
型紙の作成と、縫い上がった服の納品は別です。紙・PDF・DXFなどの形式、縫い代、出力費、修正の範囲を確かめてください。
型紙作成の内容・料金を見る広告リンクを含みます依頼する内容を文章にまとめたい方へ:相談文を作る
新しい型紙・補正・サイズ展開を相談する
型紙の新規作成や修正、サイズ展開を扱う候補。自分で縫う場合や別の縫製担当へ渡す場合に、必要なパーツと納品形式を相談できます。
型紙の作成と、縫い上がった服の納品は別です。紙・PDF・DXFなどの形式、縫い代、出力費、修正の範囲を確かめてください。
型紙作成の内容・料金を見る広告リンクを含みます