子どもの次サイズは、年齢だけでは決められない

同じ年齢でも身長や体つきは異なり、成長の仕方も一定ではありません。今の服の丈と幅のどちらが不足しているかを分け、使用する時期に合う寸法で考えます。全体を大きくするだけでは、袖や裾が余りすぎる場合があります。

次の発表会まで長く使いたいなら、調節できるゴムや、後から丈を出す余裕を持たせる案があります。見た目のサイズアップと、安全に動ける長さを別々に見ると、成長分を無理なく残しやすくなります。

成長分は、全部を大きくする以外の残し方もある

長く使いたいからといって、服全体を大きくすると、袖や裾が余って動作を妨げることがあります。使用する時期の寸法を基準に、丈を直せる余裕、ゴムの調節、部品の交換など、後から変更できる部分へ分けて考えます。

余裕の残し方利点気を付けること
長めの縫い代後から丈を出す選択折り跡と生地の傷み
調節できるゴム腰などの微調整締め付けと取り替え口
全体を大きくするすぐに直す手間が少ない長すぎる袖・裾・開き

園の袋物は、成長分より指定サイズや収納場所が優先になる場合があります。学校の指定が「持ち手を含む高さ」なのか「本体だけ」なのかを分けます。洋服と袋物を同じサイズの考え方で扱わないことが大切です。

子ども服のフードやひもが遊具などへ引っ掛かる事故について、消費者庁が注意を呼び掛けています。見た目だけでひもや長い飾りを増やさず、園・学校の指定と用途を優先します。

サイズを増やす前に、基準となる一着を確定する

服のサイズ展開は、型紙をコピー機で同じ割合に拡大することとは違います。胸囲、肩幅、袖丈などの増やし方は同率ではなく、デザインと対象のサイズ表に合わせて決めます。基準型に不具合があると、その問題まで他のサイズへ引き継ぎやすくなります。

作業目的先に必要なもの
部分補正特定の人や一部位へ合わせる合わない場所と着用状態
サイズ展開同じデザインを複数サイズにする基準型とサイズ表
別の体型設計対象の体型を変える新しい基準寸法と試着

身幅を4cm増やしたいからといって、袖丈や衿の高さまで同じ割合で増やす必要はありません。まず部位ごとの仕上がり寸法を並べ、どこは変え、どこは据え置くかを決めます。基準サイズと両端のサイズで形を比べる考え方が役立ちます。

S・M・Lという記号だけでは寸法は確定しません。別ブランドの表や別年齢の子ども服の表を、同じ基準と決めつけないでください。

補正・グレーディング・印刷倍率の変更は別の作業

補正は特定の体型や着心地に合わせて型紙を直すこと、グレーディングは基準となる形から複数サイズへ展開することです。印刷倍率の変更はすべての長さを同じ割合で変えるため、肩幅だけ、胸だけを調整する代わりにはなりません。

方法変わる範囲向いている目的
部分補正指定部位と、それにつながる線胸や肩など特定の着心地の改善
サイズ展開決めた部位別の増減同じデザインの複数サイズ
一律の拡大・縮小丈・幅・位置が同じ倍率で変化衣服の体型補正には原則として使わない

現在の実寸と着用予定時期を伝え、袖・裾の調節方法も検討します。首回りや歩きやすさを犠牲にせず、必要な部分だけ変更できる型紙を相談します。

関連する公式資料

消費者庁:子ども服のひも・フードの危険を知る

縫う前の設計を、パタンナーに。

新しい型紙・補正・サイズ展開を相談する

型紙の新規作成や修正、サイズ展開を扱う候補。自分で縫う場合や別の縫製担当へ渡す場合に、必要なパーツと納品形式を相談できます。

型紙の作成と、縫い上がった服の納品は別です。紙・PDF・DXFなどの形式、縫い代、出力費、修正の範囲を確かめてください。

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