五着でも、準備費を五分の一にできないことがある

同じ型紙で五着作る場合も、材料の確認、裁断の準備、糸や機械の調整は必要です。初回の試作を含む五着なのか、承認済み見本と同仕様を五着追加するのかで費用の構成が変わります。

五着をすべて違うサイズや色にすると、同一仕様の五着より作業が増えることがあります。数量だけを比較せず、共通して進められる工程と個別の工程を分けます。

同じデザインでも、一着ずつ丈やサイズを変える場合は、まったく同じ仕様の追加制作とは違います。色、サイズ、素材、装飾の組み合わせを一覧にして、どこまで共通でどこから個別かを伝えます。

個人ブランドのサンプルや少量制作を掲げる縫製サービスもありますが、「少量」の対象数や対応条件は個別です。5着の受注が可能か、現時点の材料と仕様で見積もりを確認してください。

試作分を含めて5着か、別に5着か

確認項目依頼文で曖昧にしない書き方
合計数量試作一着を含む5着/試作とは別に5着
サイズ同一サイズ5着/サイズ別の数量
型紙手元の確定版を使う/新規作成
材料同じ生地・付属品でそろえるか
確認順序試作確認後に残りへ進むか
元型を確定してから、サイズを増やす。基準型を確認、寸法ルール、サイズ展開
元型を確定してから、サイズを増やす。基準型を確認、寸法ルール、サイズ展開。工程を整理する概念図です。

最初の一着に修正が入る可能性があるなら、残りをどの時点で裁断するか決めます。先に全着分を裁断してよいという承認と、試作品を確認したという承認は別です。

費用は初回にかかる分と追加分を分ける

型紙や仕様の整理にかかる費用、試作一着の縫製費、残りの縫製費、材料費、送料などを分けて見積もってもらいます。総額を5で割った金額を、そのまま次回の単価だと考えないようにします。

追加時に生地の調達条件や装飾が変われば、同じ型紙でも費用や納期が変わることがあります。今回だけの金額と、同条件で再注文する場合の条件を区別して残してください。

一着の合格と、全品の確認を分ける

試作で形が決まった後も、受け取った全着について、指定サイズ、数、装飾、留め具などを確認します。試作の合格を、後から届く全品の無条件の合格にはしません。

販売用なら、見本として手元に残す品と、販売に回す品も区別しておきます。納品時の確認方法と、気になる点が見つかったときの連絡期限は、注文前の条件として担当者と決めておきましょう。

試作品で何を決めるかを絞ると、作り直しを減らせる

仮縫いはサイズと立体、材料の試作は縫い目や風合い、完成サンプルは全体の仕様というように、確認対象を分けられます。一つの見本ですべてを確認できるとは限りません。

別素材のトワルで色や光沢まで判断したり、画面上の3Dだけで肌当たりを決めたりしないことが大切です。

見本確認しやすいこと残る課題
トワル寸法・切り替え・立体本番材料の重さや光沢
部分見本留め具・縫い目・重なり全身の着用感
完成サンプル全体の仕様と使い勝手複数生産時のばらつき

修正内容は試作品に印を付けて終わらせず、次に使う型紙と仕様へ反映します。見本だけ直っていてデータが古いままだと再注文で元へ戻ることがあります。

最初の一型を、確かめられる形に。

ブランドの型紙・仕様書・試作を相談する

パターン、縫製仕様書、サンプルなど、ブランドの試作に必要な技術工程を扱う候補。工程ごとに分けるか、まとめて依頼するかを相談できます。

量産そのものを受注するサービスではありません。試作後に渡す資料、修正回数、型紙の利用条件まで確認して依頼してください。

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