分割納品では、最初の便を基準見本にしないよう注意する
一部を先に受け取る場合も、承認済みの仕様は全便で共通です。先行分に不具合が見つかったとき、後続分がどの工程まで進んでいるかで修正できる範囲が変わります。
便ごとに品番、色、サイズ、枚数を記録し、未納分を差し引いて管理します。検品と支払いの区切りは依頼先の規約や合意に従い、先行便の受領だけで全量の確認を済ませないようにします。
線が合わないときは、紙の端より基準線を優先する
分割された型紙では、用紙の端、印刷できる範囲、重ねるための貼りしろが別々にあります。紙の端を合わせても基準線がずれているなら、そのまま貼り進めないほうがよい状態です。まず隣り合う二枚だけで、縦横の基準と縮尺を確かめます。
| ずれ方 | 見分け方 | 対処の方向 |
|---|---|---|
| 全ページで少しずつずれる | 各ページの確認線も短い | 倍率を統一して再出力 |
| 一枚だけずれる | 隣のページは合う | 該当ページの向き・設定を確認 |
| 端の線だけ欠ける | 中央の寸法は合う | 余白・貼りしろを含む形式へ |
A0の一枚物をA4一枚へ「合わせて」印刷すれば、図は収まっても実寸型紙にはなりません。大判PDFを分割する方式と、最初からA4へ割り付けたPDFを一枚ずつ印刷する方式を区別します。
後者へさらに分割設定を重ねると、意図しない出力になる場合があります。
コンビニの機種や印刷方法によって対応形式や余白は違います。大量印刷前に一枚で確認し、利用する印刷サービスの最新仕様を優先します。
最初に一枚だけ出し、縦横の基準を測る
実寸で作られたPDFでも、印刷側の「用紙に合わせる」などの設定で縮小される場合があります。ファイルが小さいのか、出力時に小さくなったのかを分けるため、全ページを出す前に基準線のある一枚を印刷します。横だけでなく縦の寸法も測ります。
| 結果 | 考えられる範囲 | 次の切り分け |
|---|---|---|
| 縦横が同じ割合で小さい | 印刷倍率・データの尺度 | 実際のサイズ設定で再出力 |
| 片方向だけ合わない | 画像の変形・取り込み誤差 | 元データの縦横基準を見る |
| 寸法は合うが線が欠ける | 印刷範囲・余白 | 分割と用紙サイズを確認 |
100mmの確認線が97mmなら、3%小さく出ています。まず印刷設定を直し、設定で解決しない場合に元データを調べます。
単に103%へ拡大すると必ず正しくなるわけではなく、97mmを100mmへ合わせる倍率は100÷97で約103.09%です。原因が不明なまま全体へ補正を重ねないようにします。
Adobeの案内では、実際のサイズ・用紙に合わせた拡縮・大判の分割印刷を区別しています。アプリごとに名称が異なるため、表示された倍率と実測の両方を使います。
少数でも「どの状態を合格とするか」が必要
同じ寸法で作ったつもりでも、測定位置や素材の戻り方で数値が違って見えることがあります。基準サンプルだけでなく、測る箇所と条件をそろえて比較します。糸始末、左右差、付属品、汚れなどは、寸法とは別の項目です。
納品品が基準と違う場合は、承認した版からの差か、依頼後の追加希望かを切り分けます。全数に出ているのか一部なのかで、返送や修正の方法も変わります。追加制作の前に基準を更新し、古い試作と新しい指示を混ぜないようにします。
サイズ・色・数量ごとの日程を表にします。送料、残数、修正品の再納品、受領連絡の方法を決めます。
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